『キバと電王と腐った女(笑』の最後に書いた通り夢で見た銀魂小説をアップします。
とても中途半端なところで終わっていますが、それでもいいよと言う方は下を開いてください。
※本館に置いてある『024:僕の歌声は届きましたか。』の続編です。
血の表現が苦手な方はご遠慮ください。
赤いチャイナ服。
目をそらしても自然と追ってしまう鮮やかすぎる色、変わった服。
いつしか俺は、それが目に入るだけで自然と構えるようになった。
向こうも向こうで黒い服を見ると体が勝手に戦闘態勢をとってしまうようだ。
『お互い様』、『似た者同士』そう瞳孔開き気味の上司に言われたこともある。
赤、そう赤だ。俺の反応する色は何故か赤なんだ。 「なぁ、お前何でいつも赤の服ばっかり着てんだ?」
何時だったか顔を合わせても珍しく喧嘩をしない日があって、あまりにも珍しかったからいつも思っていても口に出さなかった事をアイツに聞いた時があった。 「ん。何でって?」
不意をつかれて呆けていたのも少しの間。チャイナは少し悩んだ後、少し顔に陰を作って 「そんなの決まってるネ、赤は―――」
両手を青い空に向けてこう言ったな。 「生きている証の色だからヨ。」
ポタポタと白に紅い花が咲く。コレを咲かせているのは俺。
一つ、また一つ日ごと確実に数を増やしているその花の色は赤と言うよりも紅。
認めたくないほど、とても鮮やかだった。
「ははっ・・・・嫌にならァ。」
乾いた笑いを空(くう)に放ち味気ない天井を仰ぐ。
こんな色とは違ってあの時のチャイナの笑顔は綺麗で、俺はもっといろんな事を知りたいと思った。
お前がどう思っていようと俺は構わない。この気持ちはまだひどく淡いものなのだから。
・・・なぁチャイナ、この『アカ』も・・・生きている証なのか?024:僕の歌声は届きましたか。ある寒い冬の朝。
そんな天候にも関わらず俺は大量の寝汗をかいていた。
「沖田さん、最近体調悪そうですね。顔青白いですよ。」
俺を起こしにきた山崎の深刻そうな声が頭に響いて離れない。
「総悟どうした?」
「コホッ、ケホッ…はい?」
聞きなれた声に呼び戻される。ヤバいな、何か俺らしくねェ。
「総悟、お前最近おかしいぞ。時々咳込むし。風邪でもひいたんじゃねえのか?」
この人は自分よりも他人を心配してばかり。人の異変にすぐ気付く。
確かに最近俺の体はおかしい。
寝汗は相変わらずかく、それに加え食べる量も減って、しまいにゃベルトも少し緩くなった。…咳込むって症状も出てることだし風邪だ、間違いなく。
ったく、近藤さんに心配かけちゃいけねぇよな。
「ケホッ、イヤですぜ近藤さん。俺が風邪なんてのにかかる訳ありやせん、ちょっとどっかの誰かさん暗殺計画を…」
「おーい、その誰かさんが隣にいるの忘れてねぇか?」
「あれ?居たんですかィ、土方さん。」
「ふざけてんじゃねぇぞお前、斬られたいのか?」
「んな訳な―――」
言い返そうとした。
でもそれは機械的な音、無線によってかき消された。
―――天人反逆、現地へ援護願イマス―――
「……何だ、コレは…」
町外れの古びた屋敷。
ホコリとカビの臭いに混じって漂うは血の匂い。
周りに散らばるは原形を留めていない肉の破片…現状は最悪だった。
「ケホッ、ケホッ。ひでェや…」
クソッ器官に入って気持ち悪ィ。
「こりゃ本腰入れなきゃ……か。」
「そうだな。トシ、どうする?」
「はっ。真選組相手にこうも突っかかる連中だ、策を練って回りくどく攻めても強行突破をしても結果は同じだろ。だったら…」
野郎の鋭い目が、策を確かめるかの如く向けられ俺を射抜く。
何年のつき合いだと思ってんでィ、アンタの選ぶ方なんざこっちは最初から分かってんだよ。
――シャーッ
愛刀に指を這わし目を閉じる。
薄皮が斬れた独特のピリッとした痛みを感じ、
「行くぞ!!」
―――俺達は駆ける。
一人また一人と大太刀を振るって天人を薙ぎ倒す土方さんを横目に俺は極力大きく動かず一突きでしとめる。
「ケホッ、ケホッ……はー」
息が上がるほど動いてないはず、なのに何だ?どうして息苦しい、どうして体が重い??
…早く終わらせる為には敵の親玉を叩くのが一番だよな?
「っ土方さん!屋根裏に行かせてくだせェ、親玉ひっぱたいてきやす!!」
「っち、山崎!出てこい、居んだろココに!!!」
敵と刃を交えながらのその声を合図に、それまで全く気配が感じられなかった山崎が表れた。
「は、はいっお呼びですか!」
「テメェは総悟に付いて屋根裏に行け!ヘマすんなよ!!」
…は?
「ちょ、アンタ何言って!?」-----------------------------------------------------
ここで起きました。だれかこの続きをおしえて下さいぃぃぃ><(←無理無理
総悟の結核話は読むと切なくなります。
そう言うしんみりとした気持ちになれる文章をいつか書いてみたいです。
あ、ちなみにこの話は
沖神です。
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テーマ : 創作・オリジナル
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